JAMWEI代表理事ご挨拶

ご挨拶

本事業にご関心をお寄せいただき、心より御礼申し上げます。
一般社団法人日本アジア医療福祉教育総合研究所(JAMWEI)は、アジア諸国と日本との間で、医療・福祉・教育分野における実践的かつ持続可能な国際連携を推進してまいりました。

近年のベトナムの医療・福祉分野の発展は、目覚ましいものがあります。
ホーチミン市、ハノイ、ダナンなどの都市部では、国公立・私立を問わず大規模病院の近代化が急速に進み、国際基準に基づく診療体制や先端医療技術の導入が着実に進展しています。一方で、地方・農村地域においては、医療資源や福祉サービスが十分とは言えず、地域間格差の是正が今後の重要な課題となっています。

こうした状況の中、ベトナムでは官民の役割分担が柔軟に機能し、民間医療機関が医療技術革新と人材育成の大きな原動力となっています。幹細胞治療、遺伝子診断、精密医療といった分野では、日本の一部医療機関を上回るスピードで臨床応用が進められている例も見られます。また、がん、循環器疾患、脳血管疾患、不妊治療、小児医療、リハビリテーション、整形外科など、幅広い診療分野において高い専門性が発揮されています。

さらに、超高速CTやAI画像診断、遠隔診療ネットワークなど、日本では導入が限られている医療機器・医療ICTが、すでに一部のベトナム私立病院において実運用されています。都市部と地方を結ぶこれらの取り組みは、医療アクセスの改善のみならず、医療人材の教育や臨床能力の涵養においても、極めて示唆に富むものです。

一方で、医師や看護師は国家資格制度のもとで養成され、専門研修制度も整備されつつあるものの、高齢化への対応や福祉制度の構築は、まさにこれからの課題です。この分野において、日本がこれまで培ってきた経験や知見は、ベトナム社会にとって大きな示唆を提供できると同時に、日本自身にとっても新たな学びの機会となるでしょう。

JAMWEIが推進する本事業は、「国際保健分野を志向する日本人を対象とした、医師志向形成および臨床能力涵養を目的とする国際医師養成事業」として、ベトナム・メコン地域における医療教育、臨床実践、制度連携を、五つの柱によって支える取り組みです。
われわれは、この事業を YUKI-5 との略称を付けました。これは、医師志向形成と臨床能力涵養を基盤に、メコン地域における国際的な医療教育の統合を目指すという、本事業の理念を象徴する名称です。

(YUKI-5: Will and Aspiration, Clinical Competence, and Mekong Integration Program — The Five Pillars of International Medical Training
(YUKI-5: Ý chí – Ước vọng – Kiến thức Y khoa – Hội nhập Mekong, Ngũ trụ cột của đào tạo y khoa quốc tế

ベトナムは、もはや「支援の対象」ではなく、「対等に連携すべきパートナー」です。共に学び、共に未来の医療を創造する関係性を築くことこそが、これからの国際医療協力に求められる姿であると、私どもは確信しています。

日本の医療・教育関係者、研究者の皆様には、ぜひ一度現地をご視察いただき、ベトナムの医療の現状と可能性を直接感じていただきたいと存じます。JAMWEIは、大学、医療機関、行政機関をつなぐ架け橋として、皆様の国際連携と人材育成の取り組みを全力で支援してまいります。

本事業が、日本とベトナム双方にとって実り多い「五つ星」の国際医師養成の場となることを願い、理事長としてのご挨拶とさせていただきます。

一般社団法人日本アジア医療福祉教育総合研究所
理事長 吉野 正義 (ベトナム医師)

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